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屏風の上張り [屏風]

   屏風が完成しました。

    003.JPG まあまあ、気に入ってます。

  上張りをダイジェストでご紹介します。

   006.JPGまずは 紙取り。

 模様のどの部分を使うか考えて、糊しろ(折り曲げしろ)片方2分5厘ずつの幅を残し

 紙を裁断します。

     010.JPG

   薄糊と、濃いのりを用意します(画面右手が薄糊)。

   薄い糊は、見た目、お米のとぎ汁の2~3回目くらいのイメージです。

      012.JPG

  紙の裏側から、全体に薄糊を満遍なくつけて

     014.JPG

  紙の回り、約一寸(3cm)くらいに濃いのりをつけます。

  これは折り曲げる所がきちんと つくようにするためです。

  薄糊の代わりに、水だけをつける人もいますが、水張りだと、梅雨時などの湿気の多い時

  ふんわりと上張りの紙が浮いて、見苦しくなることがあります。

    015.JPG ここがポイントww

  屏風の紙ちょうばんの所に、濃いのりを一寸くらい付けておきます。

  これをしておかないと、屏風をとじたとき、ちょうつがいの所が水ぶくれみたいに

  膨れて不恰好になるので、忘れずこの作業をしてください。

     017.JPG立てかけて貼ります。

  貼るときは、中は撫でずに、周りの折り曲げる所を手のひらで引っ張り押さえるようにして

  貼っていくのがコツです。

       020.JPG

    もうひとつ重要なポイントがこちら。

    四隅だけは、入念に引っ張って、きちんとしわを伸ばしておいてください。

    四隅に、斜めじわが よりやすいので、要注意!!

       021.JPG

 貼り終えたら、中が先に乾いてしまわないように(乾くと引っ張って折り曲げた所がはがれる)

 水はけで、うっすらと紙を湿らしておきます。

       022.JPG

   貼り終えたら、折れ釘を使って、屏風の口がきちんと止まって、おさまるように

   写真のように、釘を打って固定して乾かします。

   明日、反対側を貼る予定です。

   裏側は、無地の生成りの和紙を切り張りします。

   この様子は次回ブログで~

                                   梅田 剛嗣

  



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