屏風の上張り [屏風]
屏風が完成しました。
上張りをダイジェストでご紹介します。
模様のどの部分を使うか考えて、糊しろ(折り曲げしろ)片方2分5厘ずつの幅を残し
紙を裁断します。
薄糊と、濃いのりを用意します(画面右手が薄糊)。
薄い糊は、見た目、お米のとぎ汁の2~3回目くらいのイメージです。
紙の裏側から、全体に薄糊を満遍なくつけて
紙の回り、約一寸(3cm)くらいに濃いのりをつけます。
これは折り曲げる所がきちんと つくようにするためです。
薄糊の代わりに、水だけをつける人もいますが、水張りだと、梅雨時などの湿気の多い時
ふんわりと上張りの紙が浮いて、見苦しくなることがあります。
屏風の紙ちょうばんの所に、濃いのりを一寸くらい付けておきます。
これをしておかないと、屏風をとじたとき、ちょうつがいの所が水ぶくれみたいに
膨れて不恰好になるので、忘れずこの作業をしてください。
貼るときは、中は撫でずに、周りの折り曲げる所を手のひらで引っ張り押さえるようにして
貼っていくのがコツです。
もうひとつ重要なポイントがこちら。
四隅だけは、入念に引っ張って、きちんとしわを伸ばしておいてください。
四隅に、斜めじわが よりやすいので、要注意!!
貼り終えたら、中が先に乾いてしまわないように(乾くと引っ張って折り曲げた所がはがれる)
水はけで、うっすらと紙を湿らしておきます。
貼り終えたら、折れ釘を使って、屏風の口がきちんと止まって、おさまるように
写真のように、釘を打って固定して乾かします。
明日、反対側を貼る予定です。
裏側は、無地の生成りの和紙を切り張りします。
この様子は次回ブログで~
梅田 剛嗣