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屏風の仕上げ(上張り) [屏風]

来る、9月20日より、広島市中区八丁堀の、クラフトギャラリー 花かぶき さんで、グループ展があります。

それに出す屏風を仕上げました。

白い紙、一色で貼ってくれというご要望だったので、内山手すき和紙、国産楮厚口の紙を貼ることにしました。

べタッと一枚だけ貼ると、何の変哲もない屏風になるので、細工貼りをすることに・・・

    まずは、デザインの下書きから・・・

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この下書きの線に沿って、紙を裁断していきます。

22.8.29 021.jpg

屏風は、重ね貼りをするときは、必ず、下から張っていきます。

紙全体には、どろっとした、壁を貼るときくらいの粘り気のある糊を使い、

22.8.29 024.jpg

紙の周りの部分、5分~7分(約2cm)くらいには濃いのりを付けます。

22.8.29 025.jpg

貼ったら、紙の上は、そろそろと柔らかい刷毛でなでて、折り曲げる所は、指でしっかり押さえます。

屏風を貼るときに一番気をつけなければならないポイントがあります。  それは・・・

22.8.29 027.jpg

屏風の、紙蝶番(ちょうつがいの所)には、折り曲げる所だけでなく、表の部分にも、1寸(3cm)くらい、
濃いのりを付けておくことです。

こうしておかないと、仕上げた屏風を折りたたんだ時に、ちょうつがいの所に水ぶくれみたいに、
浮いた箇所が出来てしまいます。

上記の点だけ気をつけて、さくさくと貼っていきます

22.8.29 031.jpg

完成したら、折れ釘を使って、二枚の屏風の口が開かないようにして、一日乾かします。

22.8.29 038.jpg

できました~こんな感じになりました

22.9.1 004.jpg

     アップで見ると・・・

22.9.1 008.jpg

紙漉きのときの繊維の流れがうまく出て、一枚の無地の紙でも、このように細工張りをすると、
それなりの模様に見えます。
シンプルだし、前にお花も活けれるし・・・・いいかな。

屏風は両面使いなので、反対側には、月のイメージのデザインの藍染めを貼るか
藍染めに銀箔を施したものを貼るか、ただ今検討中です。

今日は、屏風の仕上げ、上張りの様子のレポートでした。

                          梅田 剛嗣   ℡ 086-231-3371

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コメント 4

雉虎堂

同じ紙でも方向が違うだけで
こんなに見え方が違うんですね
すごいなあ~( ..)φメモメモ
by 雉虎堂 (2010-09-04 22:34) 

TSUYO

雉虎堂さま、ナイスとコメントありがとうございます。

これは、和紙によります。
繊維の長い楮を使った紙で、漉き方も、関係するのかも・・・
ものによっては、べったりした感じで、面白くないのもありますので・・・
by TSUYO (2010-09-06 10:13) 

にこちゃん

えー、向きが違うだけでこんなに繊細な感じに?
見た感じが、どこかで見た覚えのあるものなんだけどなぁーー
と、思ったらここに似ていました。
スネークキューブっていう名前も初めて知りました。
関東のNHKのお天気カメラによく写るんですよ。
http://b-spot.seesaa.net/article/37727957.html
by にこちゃん (2010-09-10 19:32) 

TSUYO

にこちゃん、ナイスとコメントありがとうございます。
あ、スネークキューブって・・・面白いね~ww
こんな風に三角に切って貼るデザインもいいね♪
ブログでは、相変わらず美味しそうなもの、レトロなもの・・・
楽しませてもらってます♪
by TSUYO (2010-09-11 16:58) 

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